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【現地レポート】大会6日目:「守れば走れる」――ディフェンスで崩れなかった福岡第一が令和初の王者に!

「令和元年度 全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会」の男子決勝は、福岡第一 (福岡) と北陸 (福井) との名門対決となった。
 試合は、前半から速攻などで福岡第一が得点を重ねる。対する北陸も⑭小川翔矢らで反撃したが、最後は 107―59 と大差で福岡第一が勝利。令和初のチャンピオンに輝いた。

 だが、この大勝にも指揮を執る福岡第一・井手口孝コーチの顔は決して晴れやかではなかった。それは、「ミスが多かったし、もっとプレーの精度を上げないと」と、試合内容には納得がいっていなかったからだ。

 それでも、周囲からは優勝候補の大本命と言われて臨んだ今大会。その評判通り、十八番である速攻から鮮やかな攻撃を仕掛けるなど1試合約95.6得点を奪取。激しいディフェンスも披露し、強さを見せ付けた。


 3回戦は関東大会準優勝の土浦日本大学 (茨城)、準々決勝は近畿覇者の東山 (京都)、準決勝は北信越チャンピオンの開志国際 (新潟) と並み居る強豪たちが向かってきたが、それをも撃破して優勝を勝ち取ったのはさすがと言えるだろう。

 井手口コーチは「オフェンスは、相手にゾーンディフェンスをされたり、プレスされたりいろんなことをされることを想定しました。でも、その中でも、どんなことがあっても守っていこうと。守れば走れるからと言っていました。そこが崩れなかったので競っても失点を抑えられていたことは、良かったと思います」と、優勝の要因にディフェンスを挙げた。
 エースの河村勇樹も対戦相手のガード陣たちの挑戦を受けたが、「個人としては特に意識はしていませんでした。でも、ガードで負けるとチームとしてもいい流れにならないので、ガードからしっかりと相手に当たっていこうと思っていました」と言う。


「周囲の下馬評で錯覚しないように」(井手口コーチ) というチームは、エースの河村、キャプテンの小川麻斗らを中心に、ブレずに自らのスタイルを貫いて栄冠を手にした。
 これで今年度の2冠を目指し、なおかつ連覇も懸かる12月の「ウインターカップ2019」に挑む。インターハイでは多くの課題が見つかったため、「全部を鍛え直したいです。個のレベルを上げていかないと。まだ弱気な選手が何人かいた。そこは河村とか小川と比べて経験だけでなく、自分自身の追い込み方、練習以外に自分でどれだけ食事などにも気を使ってアスリートとして取り組めるか。そういったことが自信につながっていくと思うので、もう一度鍛えるいい機会だと思います」と、井手口コーチは言う。
 優勝にも浮かれることなく、勝って兜の緒を締める指揮官や選手たち。冬の決戦では、結果のみならず、内容でも他を圧倒するようなバスケットを披露してくれるに違いない。

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